療法士長挨拶
当院のリハビリテーション部は1980年に「理学療法部」としてスタートして以来、スタッフや施設の充実を重ね1994年に「リハビリテーション部」となり、2012年には病院の再開発事業により最新の機器を備えたリハビリテーション室に整備されました。また、少しずつ人員が拡充され、本院のリハビリテーション部の療法士数は同規模の大学病院の中でもトップクラスとなりました。
リハビリテーション部へは、ほぼ全ての診療科からのリハビリテーションを受け入れており、対象となる年齢も新生児(0歳児)〜100歳を超える方まで様々です。毎日およそ250名の患者さんがリハビリテーション部を利用されています。
私たち、リハビリテーション部の理念は「未来をカタチ」にです。
大学病院に入院してくる患者さんは、病気や怪我によって「当たり前に思い描いていた、明日からの人生の物語」が突然に途絶えてしまった方ばかりです。
- スポーツに一生懸命取り組んで大会での勝利を目指している物語
- 友人と楽しく学校で過ごして、夢を探したり、努力したり、日々の楽しさを感じている物語
- 子どもの成長を願いながら、毎日を慌ただしく過ごしている物語
- 忙しく仕事をこなしながら、成功を目指している物語
- 毎日少しずつ成長する農作物を見守りながら、安らかな日々を過ごしている物語
- いつか行きたい旅行に向かって、楽しみに過ごしている物語
- 大切な人と、これからを描きながら手を取り合っている物語
これらの人生の物語が途絶え、不安と共に人生の岐路に立つ方々のために私たちは「未来をカタチ」にします。
“未来をカタチにする”とは、リハビリの様々な効果、例えば体が動くようになる機能回復や、福祉用具・環境の調整による代替手段の獲得、生活や希望が実現できる社会資源の活用などを通じて「これならやれるかも知れない」という、一歩先の未来を具体的に獲得することを指しています。
こうして、また患者さんの人生が前に進み始める事が私たちの喜びでもあります。
怪我や病気からの回復は一筋縄ではいきませんが、私たちも専門的知識の研鑽は惜しまず皆さんのお役に立てるように日々努力したいと思います。図らずもリハビリテーションが必要になった場合は、ぜひ一緒に皆さんなりの未来をカタチにするために一緒に頑張りましょう。
リハビリテーション実施中の方やご家族の方で、ご不明な点、ご不安な点がありましたら、各スタッフにお気軽にご相談ください。
リハビリテーション部 療法士長 江草典政
専門・所属学会等
専門等
博士(医学)
認定理学療法士(運動器/管理運営)
日本理学療法士協会 上級指定管理者
(一財)生涯学習開発財団認定マスターコーチ
国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ
日本コーチ協会認定メディカルコーチ
3学会合同呼吸療法認定士
心臓リハビリテーション指導士
認知神経リハビリテーション学会認定 認知神経リハビリテーション士
福祉住環境コーディネーター
所属学会
日本理学療法士学会
日本運動器理学療法学会
日本心血管理学療法学会
日本理学療法士協会 理学療法管理部門
日本心臓リハビリテーション学会
日本認知神経リハビリテーション学会
日本ペインリハビリテーション学会
InternationalCoachFederation
役員等
一般社団法人 認知神経リハビリテーション学会 理事
一般社団法人 島根県理学療法士会 副会長 / 学術局長 / 学会審議委員長
一般社団法人 日本ペインリハビリテーション学会 代議員
公益社団法人 日本理学療法士協会
└前期研修・後期研修講義資料検証小委員会 委員
└実地研修教材検討部会 委員
└理学療法士協会雑誌編集部会 委員
島根リハビリテーション研究会 理事
中国ブロック理学療法士会 評議委員長