リハビリテーション科専門医の仕事紹介
はじめに
リハビリテーション科医はどんな診療をしているのか、イメージできるでしょうか?
授業でリハビリテーション医学を学ぶ機会はあまり多くないため、実際どのような診療をしているのかイメージしにくいかもしれません。
そこでこのページでは、リハビリテーション科医の診療内容について紹介したいと思います。
リハビリテーションの大まかな流れ
このような流れでリハビリテーション処方、治療を行っています。
リハビリテーション診察
ここではリハビリテーション科医がどんなポイントをチェックしながら診察し処方しているのかを簡単にまとめてみました。
当院リハビリテーション科医の代表的な診療内容の例
入院・外来患者さんの診察
嚥下造影検査
患者さんにX線透視下で造影剤(硫酸バリウム)を加えた水分や食品を摂食していただき、飲食物を安全に飲みこめるかどうか、誤嚥がないかどうかをチェックします。
件数(2019年99件、2020年112件)
痙縮治療
脳卒中による運動障害のひとつである痙縮に対して、ボツリヌス療法を行います。
義肢装具適合判定
義肢や装具を患者さんに使ってもらう手続きとして、義肢装具の処方、採寸、適合判定を行います。義肢装具の形状・構造・機能が患者さんに適しているか、部品や材料の選択の最終確認をします。また、義肢装具を付けて患者さんの肢位が悪くならないか、皮膚に当たって傷ができないかなどをチェックします。
その他必要に応じて行う検査
- 高次脳機能検査
- 画像検査(超音波、単純X線、CT、MRI、シンチグラフィーなど)
- 電気生理学的検査(筋電図、神経伝導検査、脳波、心電図、体性感覚誘発電位など)
- 生理学的検査(呼吸機能検査、心肺機能検査など)
- 摂食嚥下機能検査(嚥下内視鏡検査など)
- 排尿機能検査
- 病理検査(筋・神経)
など
おわりに
リハビリテーション科では、機能回復を目的とするだけでなく、患者さんのリアルな生活に寄り添い、患者さんの自己実現をサポートできるよう取り組んでいます。
ここでは大まかなことしか紹介できませんでしたが、ぜひ実際にリハビリテーション科へ来て経験してみてください。お待ちしております!