指導医からのメッセージ

学生・研修医の皆さんへ

酒井康生(さかい やすお)

臓器治療をミス無くこなすことが重要なのは言うまでもありませんが、患者さんの退院後の生活にも気を配れる医師、それはつまりリハマインドを持つということだと思います。どれだけ医学・医療が発展しても障害は少なからず生じ、治療自体も患者さんにとっては大きな負担であり、身体機能や能力の低下は避けられません。

「木を見て森を見ず」、言わずと知れた全体像を把握できなければ物事の本質が見えないことを説いた格言です。

生きることの全体像は、臓器の機能だけでは成り立たず、活動や社会参加など幅広い視点で捉えなくてはいけません。

QOLの改善をミッションとして、臓器治療とは違ったテクニックで障害と対峙するリハビリテーション医療は、想像以上に科学的でアイデンティティーにあふれた分野です。

リハビリテーション医療に飛び込んでくれる仲間を待っています。

 

リハビリテーション科副診療科長[講師]
日本リハビリテーション医学会
リハビリテーション科専門医・指導医

酒井康生(さかい やすお)