スポーツリハビリテーション
スポーツ（アスレティック）リハビリテーションとは？
本院ではスポーツの実施に伴うケガや障害に対して、競技復帰とパフォーマンス向上のサポートに取り組んでいます。整形外科医による治療、専門の知識を有した理学療法士による運動療法・物理療法などによって治療が実施され手術までの準備、術後早期のリハビリテーション、スポーツ復帰に向けたトレーニングまで幅広いリハビリテーションサービスを提供しています。
ケガから復帰までのリハビリテーション
スポーツによるケガや障害から復帰まで、リハビリテーションは時期に合った内容で展開されます。
- 術前リハビリテーション
→手術までのコンディションを整えることを目的に実施します。 - メディカルリハビリテーション
→手術後早期から日常生活に復帰すること、スポーツ復帰の土台作りを目的に実施します。 - アスレティックリハビリテーション
→スポーツ復帰とパフォーマンス向上を目的に実施します。
対象の方
プロ選手やアマチュア選手の競技スポーツレベルから、中高生の部活動、社会人スポーツやママさんバレーなどのレクリエーションのスポーツレベルの方まで幅広く対応します。
外来リハビリテーション
本院整形外科を受診し、整形外科専門医が必要と判断した場合に実施されます。
- 野球肩、野球肘
- 各種腱炎
- オスグッド・シュラッター病などの成長期スポーツ障害
- 手術後の外来リハビリテーション
入院リハビリテーション
手術後の患者さんのメディカルリハビリテーションを実施します。
- 靱帯損傷（前十字靱帯など）
- 半月板損傷
- 軟骨損傷
- 腱断裂
- 肩関節損傷（肩関節脱臼・関節唇損傷） など
＜注意点＞
手術後のアスレティックリハビリテーションについては「競技スポーツレベルへの復帰」を目標とされる方に向けて希望に応じて実施しますので、復帰レベルに応じては希望に添えかねる場合があります。詳しくは入院までに整形外科医とご相談ください。
本院のスポーツリハビリテーションの特徴
- トレーナー経験の豊富な理学療法士が在籍しています。
- 日本スポーツ協会が認定するアスレティックトレーナー（AT）が複数在籍しています。
- 日本理学療法士協会の認定する上位資格者「認定理学療法士」が複数在籍しています。
- 前十字靱帯損傷患者さんのスポーツ復帰に向けた延長診療に対応しています。
→（毎週：火・水・木は18時30分まで） - プロスポーツチームなどのチームドクターなどを務めるスポーツ整形外科医が在籍しています（整形外科）
スポーツリハビリテーションの風景
スポーツ復帰に向けた様々なトレーニングメニューを実施します。特に、アスレティックリハビリテーションの時期には、ただ単に復帰するだけでなく、競技ごとのパフォーマンスが向上するように俊敏性やバランス能力などの向上に向けたプログラムを積極的に取り入れます。
そして、本院では「再発予防」に向けたプログラムについても重要視していますので、ケガをしない身体作りについても支援します。
スポーツリハビリテーションをご希望の方
＜手術を予定されている方＞
スポーツリハビリテーションについては、手術を予定されている方は医師の判断に基づき適切に処方されます。手術が決定した際には、整形外科医にご相談ください。
＜外来受診を希望される方＞
スポーツリハビリテーションの実施に向けては、専門の整形外科医が病状を判断し実施の可否・必要性について検討します。まずは、整形外科の受診をご検討ください。リハビリテーション科への直接の受診ではスポーツリハビリテーションを実施することはできませんのでご注意下さい。
リハビリテーションに取り組まれる選手・ご家族・そしてチームの皆さんへ
リハビリテーションが成功し、スポーツ復帰・パフォーマンスの向上に至るには「医療専門職の支援」と「選手自身のセルフケア・トレーニング」「チームの支援」のどれがかけてもうまくいきません。私たち専門職が支援できることは、皆さんの体の治療、復帰への土台作り、そして、安全に復帰できるためのアドバイスによるきっかけ作りにしか過ぎません。
選手の皆さん自身も、安静が必要な期間は安静を守り、自身でのトレーニングが必要な時期が来た場合は理学療法士等のアドバイスに応じてセルフケア・トレーニングに積極的に取り組んで頂く事が必要不可欠です。
また、ご家族の皆さんやチームの皆さんは選手の復帰に向けて食事や栄養の管理、そして段階的復帰などへの協力いただくことがより良い形での復帰への強力なサポートとなります。
スポーツ復帰までは長い道のりとなる場合も多く、不安や悩みと向き合う事となると思いますが私たちも全力で支援しますので力を合わせて取り組んで行きましょう。
