腰痛を長引かせるのは、実は過度な安静!?
腰が痛くなった際に、どうしても安静を選択していまいがちですが、神経症状を伴わない腰痛や、激痛で身体
を起こせない状態でなければ、基本的には「安静」をやめ、普段通りの生活をするように心がけましょう。
腰痛を長引かせるのは、実は過度な安静!?
松本 拓也(理学療法士)
腰痛診療ガイドライン2019では急性腰痛に関しては安静よりも活動性を維持した方が痛みの軽減や身体
機能の回復に有用であるとされています。
その際病欠の期間も活動性維持の方が優れているというデータがあります。
腰痛による過度な安静
腰痛の慢性化
筋萎縮
骨密度低下
安静は腰痛の回復を遅らせるだけではなく、筋萎縮や骨粗鬆症といった合併症を招く危険があります。
腰痛の第1選択薬は、「安静」ではなく、「安心」です。
痛みが出て怖いかもしれませんが、少し勇気を出してまずは家の中から歩いてみましょう。
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無理なく、普段の生活を心がける
安静にしないとなれば何をしたら良いのかというと、まずは普段通りの生活を送るようにしてみましょう。
トイレに行ったり、歯を磨いたり、ご飯を食べたりと普段通りの行動を心がけることが大切です。
痛みの許す範囲で普段通りの生活を続けるだけで、症状はより早く回復し、欠勤日数も少なくなります。
また慢性化を防ぐだけではなく、再発予防にもなるというデータもあります。